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人前で話すことなど出来ない、おとなしい引込み思案な人間だったのに、人前でギターを弾いてから何かがはじけたように気持ちが変わっていった。
「好きなことをやったほうがいいですよ」という外からの進路相談員の言うがまま”数学科”に入りすぐ挫折、大学の数学は絶壁を登るように思えた。ギターが弾けることを頼りにクラブを探すことにしたら、感じのいい先輩が勧誘する”マンドリンクラブ”に入ることにした。でもこの先輩一年後にはいなくなってたなぁ。
メトロノームなんて使ったこと無いから合奏の最初は苦労した。恐くて大きな音が出せない「もっと音出せ!」良く言われた。それがいつの間にか慣れてきて大きな音が出せるようになって、先輩がチラッと後ろを向く、ん?
「いや、いいんだ、音出るようになったなぁ」
2年のとき、鈴木静一「雪の造形」 最初のしずかーなところにギターが”ポン”うーん?エイッ!と間違えた!途端に他のメンバーも固まって一人だけが正常に!
演奏会が終わってから怒られたけど、それより冷静だった同期のK君を”あいつは異常だ!”との話題のほうがなぜか多かった。この時のレコードが残っていて可笑しい。
このころ妙に明るく、誰とでも話をする楽天的な自分がいることに気付き始める。周りは学園闘争、安保闘争、、、過激な連中も何故か話したがる、変なオレ。
まだまだギター独奏にこだわってた、家ではクラブの練習は全くやらず、独奏曲を常時10曲は暗譜これを卒業までに20曲を目標に、、、が達成ならず!きっと初見に慣れたせい。と、合奏の魅力に獲りつかれていったのかもしれない。
卒業と同時に私は燃え尽きた感じ、プロの道もと思っただけでITの世界に入ってしまった。その時の同期は21人、燃え尽きないメンバーは鈴木静一先生に相談に行き、とうとう社会人団体”コムラード”を立ちあげた。
今私を含めこの同期から9名が何処かの団体に所属して演奏している。

