電車風景①

　中学２年の１学期膝がおかしくなって休み始めた。直ってもずる休み、１学期休んだ今で言う登校拒否。しかし今の自分の感覚のもとがここから始まってる。ギター、落語、絵、、全てこの期間。

　営業になったとき、ちょっとしたことを話題にすることできっかけを作ることが出来た、これ落語的感覚から。

　本当にあったことをうまく話せることは、実は笑いの原点、落語も漫才もこれだとと思う。しかしこれをこれだけをネタにした漫才コンビがいたが、それは無理だよ。

　ではこれはよく使ったネタ。「電車風景①」
電車の中、朝出勤中となりの男気持ちよく寝ていた。
当時（昭和５０年のころ）は「切符拝見します」と職員が時々回ってた。

「もしもしお客さん切符拝見します」
そりゃ突然起こされてあわてるのはしょうがない、ほとんど無意識に定期を見せた。
「お客さんこれおかしいよ、どっから乗ったの、目的地の一区間定期じゃないの」
あわてた男、思わず
「アッ、ちがうこれ」
乗った駅から一駅分の切符を見せた。
「お客さんこれキセルだよ、しゃぁねえな今日の分だけ払ってよ、見逃すから二度とするなよ、本当は没収なんだけどなぁ」
なかなか粋なと言うよりいい加減な国鉄職員、私的にはＯＫ。

もし今どの駅か分かってたら"切符"を見せて→"乗り越しですね"となったのにね。